宅地見込地の鑑定

熟成度の高い宅地見込地

宅地見込地の熟成度の判定

 宅地見込地とは、農地地域、林地地域等から宅地地域へと転換しつつある地域にあって、宅地への転用が法律的にも実態的にも可能な土地をいいます。

 宅地見込地の鑑定評価においては、宅地化の程度(成熟の程度)によって、適用すべき鑑定評価手法が違ってきますが、熟成度の判定をするにあたっては、宅地需給の動向、位置、自然的環境、土地利用の規制の程度に留意します。

宅地見込地の鑑定評価

 熟成度の高い宅地見込地の鑑定評価は、①比準価格、②転換後・造成後の更地価格から造成費等を控除して求める方式(いわゆる控除方式)による価格を関連づけて求めます。

 ②の場合においては、転換後に想定される用途の更地価格を取引事例比較法により求めることになります。
なお、実務的には、②の控除法に代えて開発法を用いる場合もあります。